形にするための全体像
形にする工程もいろいろなアプローチがあると思いますが、自分は以下のような流れで進めて行きました。
- 木型の作成
- デザイン(スタイル)と仕様の決定
- 型紙を作成
- 素材・材料の決定
(できる限り、業者の方と直接やり取りをさせてもらう形にする。) - 全体を詰めていく
木型の作成
kakitsubataの靴は、企画段階からブーツを作る事を決めていたので、ブーツ用の木型を作成しました。
最終的な木型を決めるまでの流れは、ざっくりと以下のような感じです(あくまで自分の場合)。
- ベースをなる木型サイズを決める
- フィッティングに関わる部分を成形していく
- 形状に関わる部分を成形していく
- 木型をサイズ展開して、フィッティングサンプルを作成
- 数名に試着していただき方向性を確認
- フィッティングの調整を繰り返す
- 試着していただく人を1人に絞り、最終調整
デザイン(スタイル)と仕様の決定
デザインの線を書いた時に意識した事は主に2つ。
- 奇抜さを出さずに、ベーシックな線を引く。
- どこに線を走らせるかは、足の構造に対しての意識を忘れない。
3タイプを用意
デザインがベーシックなものだった為、履く人の好みや用途で選べるよう3タイプを用意しました。
(アドバイスをいただき、複数タイプを作る事に決めました。)
- ベーシックな紐タイプ
- 着脱が用意なストラップタイプ
- 足首周りが柔らかい切り替えタイプ
ベーシックタイプ
(穴飾りはオプション予定でした。)
ストラップタイプ
ワンタッチで着脱できるバックルを使用。
切り替えタイプ(ツートーンタイプ)
くるぶしから上のスエード部分は、裏革(ライニングと言います)が無い仕様にしてあって、リラックス感のある履き心地に。
製法について
底付けの製法はマッケイを採用。
- 届けたい人たちを考えると、ハンドソーンウェルテッドはオーバースペック。
また、kakitsubataの靴はインソールを入れる為、底面(特に土踏まず)を足に沿わせる必要が無い。 - ステッチダウンは(経年で)フィッティングが甘くなりやすい為、却下。
型紙を作成
今回はクリッピング(甲部)無しで進めたので、木型の形状からすると少し型紙の難易度が高かったです。
(単純に技量不足ですが)
途中。。。。。