自分で企画をした靴を形にするまでの話

自分で企画をした靴を形にするまでの話

2021年12月11日

形にするための全体像

形にする工程もいろいろなアプローチがあると思いますが、自分は以下のような流れで進めて行きました。

  1. 木型の作成
  2. デザイン(スタイル)と仕様の決定
  3. 型紙を作成
  4. 素材・材料の決定
    (できる限り、業者の方と直接やり取りをさせてもらう形にする。)
  5. 全体を詰めていく

木型の作成

kakitsubataの靴は、企画段階からブーツを作る事を決めていたので、ブーツ用の木型を作成しました。

最終的な木型を決めるまでの流れは、ざっくりと以下のような感じです(あくまで自分の場合)。

  • ベースをなる木型サイズを決める
  • フィッティングに関わる部分を成形していく
  • 形状に関わる部分を成形していく
  • 木型をサイズ展開して、フィッティングサンプルを作成
  • 数名に試着していただき方向性を確認
  • フィッティングの調整を繰り返す
  • 試着していただく人を1人に絞り、最終調整

デザイン(スタイル)と仕様の決定

デザインの線を書いた時に意識した事は主に2つ。

  • 奇抜さを出さずに、ベーシックな線を引く。
  • どこに線を走らせるかは、足の構造に対しての意識を忘れない。

3タイプを用意

デザインがベーシックなものだった為、履く人の好みや用途で選べるよう3タイプを用意しました。
(アドバイスをいただき、複数タイプを作る事に決めました。)

  • ベーシックな紐タイプ
  • 着脱が用意なストラップタイプ
  • 足首周りが柔らかい切り替えタイプ

ベーシックタイプ

(穴飾りはオプション予定でした。)

ストラップタイプ

ワンタッチで着脱できるバックルを使用。

切り替えタイプ(ツートーンタイプ)

くるぶしから上のスエード部分は、裏革(ライニングと言います)が無い仕様にしてあって、リラックス感のある履き心地に。

製法について

底付けの製法はマッケイを採用。

  • 届けたい人たちを考えると、ハンドソーンウェルテッドはオーバースペック。
    また、kakitsubataの靴はインソールを入れる為、底面(特に土踏まず)を足に沿わせる必要が無い。
  • ステッチダウンは(経年で)フィッティングが甘くなりやすい為、却下。

型紙を作成

今回はクリッピング(甲部)無しで進めたので、木型の形状からすると少し型紙の難易度が高かったです。

(単純に技量不足ですが)

途中。。。。。