このブログの名前になっているbaknowes。
ばのーずと読みます。
2年前くらいに書いたメモが残ってたので、少しまとめてみます。
(まとまらなかったけど)
baknowes とは
baknowes(ばのーず) は、自分の屋号です。
以前は主にものづくりに関する活動をしていて、その後はWebサイトを作ったり、サイト運営のお手伝いをしたりしていました。
もともと kakitsubata(カキツバタ)という屋号でしたが、これはものづくりをするのが前提になっていたので、自分の動きが変わってきたタイミングで屋号を変えようと思ったんですよね。
屋号ではありますが、自分自身の活動や行動の指針といったニュアンスで作ったものになります。
3つの意味を合わせた造語
baknowes という単語があるわけではなく造語です。
図にあるように
- background … 背景
- know … 知る
- es … 複数形
3つの意味が含まれています。
background + know 背景を知る
コンセプトと言うか、屋号を考える時に「背景」という意味合いを持たせたいなーと思いました。
それは、誰かの背景は「その人しか持ち得ないもの」だから。
自分の場合はものを作っていたので、「どんな背景から作り始めたのか」とか「その作られたものには、どういう考えが入っているのか」という事に興味があります。
もの作りをしてる人に限らず、食べ物のお店をやってる人とか、野菜育ててる人とか、お勤めの人とか、どんな立場の人でも、そういう部分が気になる。
もちろん自分自身の背景も。
仕事をする時の背景
どんな仕事であれ、基本的には送る側と受け取る側の立場の人が居ると思っています。
送る側の立場であれば、受け取る側がどんな事を思って依頼してくれたのかとか。
受け取る側の立場であれば、送る側がその仕事に対してどう向き合っているのかとか。
そういうのが気になるんですよね。
送る側に立った時は、ただ単に仕事をこなすのが苦手というか。
たぶん意味を付けたがる性格なんだと思います。
結局のところ、自分が納得感を持てるかどうかという話になるんだけど、せっかくやるなら納得感を持ってやりたいよねって。
誰かの背景
自分は「何かに向けて頑張ってる人」とか「自分でお店とかをやってる(やろうとしている)人」が好きです。
自分自身にコレってものが無いから、憧れとか尊敬の気持ちがあるんだと思います。
なんか応援したくなるというか。
だからか、モノ(食べ物)・コト・空間づくりとかの背景にある想いだったり、誰に届けようとして始めたのかとかが気になる。
そういうのを知ると「この人のお店に行きたいなー」と自然と思うようになります。
同じようなものが同じような価格で売られている時、それは似ているかもしれないけど同じものじゃない。
自分にとっては、この人から買いたいと思えるようなものが良い。
(もちろん、背景を知ったから好きとかじゃなくて、直感的に好きというのも良いと思います。)
まあ、結局は人だよね、と。
自分の背景
プロフィールにも書いたけど、ネットやSNSが広まって、とにかく色んな情報が入ってくるようになりました。
自分は、楽しんでる反面、揺さぶられてるなーと感じる事も多いです。
(見なきゃ良いだけの話ではありますが)
この揺さぶられるのは自分の中に基準が無いからでは?と考えていて。
じゃあ、その基準をどうやって作るかと言えば、やっぱり自分を掘り下げてみる事なんじゃないかって思います。
何が好きで、楽しくて、何が嫌いで、辛いのか。
どんな過去があって、そこで何を感じたのか。
その過去は、今にどう影響を与えているのか。
いま何を感じていて、この先にどんな景色を見たくて、誰と一緒に笑いたいのか。
平たく言えば、どう生きていくか。
自分がものを買う時は、共感できるものを探したり、背景が合うかどうかを気にしてみる。
自分がものを作るとしたら、自分を掘り下げて、想いを表現したものを作る。
いずれにしても自分の背景を知る必要があると思っています。
es 複数形
baknowesの es の部分は「複数形」を表しています。
(造語なので文法がどうとかは置いておいて)
自分は作るとかサービスを提供する活動していたけど、芸術家/アーティストでは無いので、その先には必ず誰かの存在があります。
(芸術分野でも、誰かに向けての作品もあると思いますが…)
靴であっても、Webサイトやサービスであっても、その先には必ず届ける(受け取る)相手が居る。
そういった意味で、自分1人では作れないという事。
でも、作ったりしてる時って、どうしても視線や思考が成果物に集中しやすいので、その誰かの存在を忘れそうになる瞬間もあったりします。
特に上手くいかない時や、辛い時は。
そんな状況になったとしても、何度でも初心に帰れるように「複数形」の意味合いを持たせました。
受け取る側の話
受け取る側にしても、オンラインで買い物が出来るようになり、いつでもどこでも簡単にものが買えるようになりました。
背景の話にも繋がるけど、その買ったものを辿ると必ず作り手が居ます。
誰かが作ってくれたから買う事ができる。
お金があっても、誰かが作ってくれなかったら買えない。
その人たちに意識を向けられるかどうか。
(身の回りのもの全てをそういうもので揃えるのは難しいと思うけど、割合を増やしたいという話)
だからか、人が見える個人店が好きだったりします。
個人店はやっぱり個性的で、それはその人たちの背景から来てると思っていて、そういうお店が多いと、街並みというか、そこ独自の風景になる。
どこもかしこも大手のショッピングモールだと面白くないと思ってしまう。
(もちろん、そういう存在が生活を豊かにしてくれる側面は理解してるつもり)
複数形の話から内容が逸れましたが、買うのが簡単になった時代だからこそ、人が見える事の意味合いが大きくなってきている気がします。
この先も
今は屋号を前面に出して何かをしているわけではないけど、せっかく作ったものだから、この先も付き合っていこうかと思います。
初めに書いたように行動の指針にもなるし。