コーヒーを淹れる時間のこと

コーヒーを淹れる時間のこと

2021年1月24日

タイトルだけ見ると、コーヒーの淹れ方の話っぽいですが、How to 的な話ではありません。。

自分にとって「コーヒーを淹れる時間」は思っているよりも大切らしい。そんな話です。

なんか、年々、コーヒー好きの人が増えている感じしません?
このご時世(コロナ渦)で、自宅でコーヒーを淹れる人が増えてるって話も聞きますし。

「単純に好きだから飲む」
「ルーティーン / 習慣になってるから飲む」

という人達が多い中、「淹れることが好き」な人も結構居るんじゃないかなーと思います。

自分もそのタイプです。

もちろん

飲み物としても好きなので、お店とかに行って飲むこともあるんですが、やっぱり自分で淹れる時と違うんですよね。

「プロが淹れてるから味が違う」というよりは、体験として全く別物という感覚。

(人に淹れてもらってるんだから、そりゃ違うだろうよと言われそうですけど… わかるわかるって人が居たら嬉しいです。)

お店で飲むコーヒーは、液体自体は体の内側に入っているんだけど、体験としては自分の外側にあるような。
同じ「コーヒーを飲む」でも全然違うんだなーと思ったりします。

10分という時間が幸福度を上げてくれる

毎日のようにコーヒーを淹れるようになってから、確実に幸福度・充実感が上がったと感じています。

はじめは特にそう感じてたわけじゃないんですけど、気付いたらって感じで。

「あ、なんか幸せかも」的な。

(ちなみに、自分は以前、数年間カフェで働いていたことがあります。
 毎日エスプレッソマシンの前に立ち、毎日コーヒーを淹れる経験をしたことがありますが、やっぱりそれとは全くの別物で。)

この話を聞いたら「忙しくてコーヒーを淹れてる時間なんて無いよー」って人も多いかもしれません。。。

でも、測ってみると、やかんに水を入れ始めてから、ドリッパーなどを洗い終えるまでに10分弱くらいでした。

(飲む時間は含めてませんけど)

この10分をどう捉えるかは人それぞれですが、自分にとっては幸福度を上げる大切な時間で、とても “良い” 時間だなと感じています。

飲むことが目的ではない時も多々ある

コーヒー好きあるあるの1つに「コーヒー特集の雑誌をついつい買ってしまう」というのがありますよね。

(自分だけ??)

そんな感じで買った雑誌に出ていたイラストレーターさんが、こんなことを言っていました。

コーヒーの目的は飲むことかもしれないけど、私は香りに癒されながら、お気に入りの道具を使って、ゆっくりと淹れている時間が何より好きなんです。

この一回の工程を一生懸命やるので、淹れ終わると満足して飲むのを忘れてしまうこともあるくらい(笑)

これ読んだ時「めっちゃわかる」と思ったんですよね。

「今、別にコーヒーは飲みたくないけど、コーヒーが淹れたい。。」そう思う時もあります。
そんな時は、いつもより量を少なくして淹れたりします。(経済的)

コーヒーを淹れてる時は、

  • タイマーを見る
  • 重さを見る
  • 注ぐ位置や湯量を調整している

って感じなので、けっこう無心というか、集中していたりします。

(あ、真剣にレシピを作ってとかはしてないです。ザックリとした感じで淹れてます。)

それが良かったりするのかもしれません。瞑想みたいな。

何気ない1コマが 心(生活)を少し豊かにする

この「丁寧にコーヒーを淹れる」という時間がとても好きで、幸福感を上げてくれます。

人それぞれそういう時間があると思いますし、大切にして欲しいなと、勝手ながら思うんですよね。
(ホント、何でも良いです。自分が “良い” と思える時間であれば。)

ただ、その感覚は、とても個人的なもので周りには伝わらない事も多いかもしれません。

ある人にとっては無駄に思える時間が、
ある人にとっては大切な時間だったりします。

それは、一杯のコーヒーを丁寧に淹れることかもしれないし、
お気に入りのシャツにアイロンをかけることかもしれません。

毎朝、花に水をあげることや、
時間をかけて煮物を作ったり、パンを焼くことだったり。

掃除が好きな人にとっては、ゆっくり時間をかけて掃除するのも楽しい時間です。

そうした1コマがあることで心のバランスが取れて、少しだけ豊かに感じられる人はいるんじゃないかなーと。

例えば掃除が好きな人に「そんなの時間もったいないから、ロボット掃除機の方が良くね?」と否定することは、とても簡単です。

でも、好きとか楽しいといった感情は、その人だけのものだから、気づかずに傷つけてしまわないようにしたいと思っています。

自分の好きを知ること。守ること。
誰かの好きを壊さないこと。

こうやって書いてるくせにすぐに忘れそうになるから、たまにこの文章を読み返して気をつけていこうと思います。