better

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2022年1月6日

最近、選択する時の「better」についてアレコレ考えてました。

人間は毎日、生活の中で何かしら選択をして生きています。(人間だけじゃなくて動物も…??)

小さなことであれば、そこまで構えることもなくサクッと選べるけど、自分にとって少しチャレンジングな選択の場合は、簡単には決められないものです。

自分は考えすぎて動けなくなってしまうことが多いので、少し考え方・思考法を変えてみようと思います。

1つしかないと思うと恐くなる

自分の場合、動けなくなるのは「失敗したらどうしよう」とか「どうなるか分からない」などの恐怖心が出てくるから。

(これは自分自身を守る為の脳のプログラムでもあるから必ずしも悪い事ではない。と、なんかの本で言ってたけどね…)

失敗を回避する為に「何が良いのか」「どれが良いのか」と考えるわけですが、これまでを振り返ってみると、そういう場面で “ベストな選択” を求めすぎていたのかなと思います。

ベストは言葉の意味通り「最上級」「最も優れたもの」なので、「1つだけの答え」といった印象が強い。

たった1つの答えを見つけようと思うと失敗できない感じになり、どうしても慎重になってしまいます。。

best は存在するのか

と、もやもやしながら考えていた時に思ったのは「そもそもベストな選択って何?」という疑問。

もしかしたら「これがベストだ」と言えることは、滅多に無いのかもしれません。

  • 違っていたパターン
    → べストな選択だと思って行動して、期待していない結果になったら、たぶんそれはベストではないはず。
  • 良かったかもパターン
    → 期待していた結果じゃなかったけど、良い悪いの判断する時間軸を長くしてみたら、「あれはあれで良かった」みたいなことありますよね。
    この場合、選択肢を考えてる段階では分かりようが無い。
  • そもそも無さそうなパターン
    → 現状で考えられる選択肢を全て並べて比較した際に、どれも一長一短でベストと言えるものが無い。

疑いもなく「何がベストな選択か考えよう」みたいなスイッチが入っていたけど、こうやって考えてると、そもそも無かったり、その時点では判断のしようがないのでは?と思うようになりました。

ベストにこだわる意味が無いかも??って。

best は無いものとして考えてみる

「ベストにこだわる意味無くない?」と思ったもう1つの理由に、状況の変化の速さがあります。

今の時代では毎月/毎週/毎日ごとに状況が変わる事があって、状況が変わったら選択肢も変わってくるはずです。

それに加えて、自分自身の心の動きもあるので、なおさら選択肢を絞るのは難しい。。。
(人は多面的なところもありますし)

ということで、そもそも「ベストは無い」としてみます。

better 思考に切り替える

「ベター」に “程よい余白感” のようなものを感じていて、「他にも何か良い方法があるかもしれない」と柔軟性を持って模索し続ける方が良いなーと思っています。

この考え方は、失敗を恐がる自分の性格にも合っていて、肩の力が抜けるような感覚も。

(さっき言ってたみたいに異常なほど変化が速い現代では、変化に柔軟に対応する為にベターを求める方が合ってるんじゃない?と思ったりもします)

感情の動きを無駄にしないために

ベストに囚われすぎると、選ぶことに時間を取られて動き出しが遅れます。

時間が掛かっても動き出せたのなら良い方で、自分の場合は気がついたらタイミングを逃してしまい、何もせずに終わってしまったことも多いです。

嫌々で決めなければいけない場面は置いておいて、自分の中から出てくる内発的動機や衝動の場合は、動けずに終わってしまうのはとても悲しい気がします。。

「成長しなければ…」みたいな have to 的な事ではなく、自分の中にある「こうありたい」といった前向きな気持ちは誰しも持っている気がしていて、

そこでベストに囚われすぎてると、いつのまにか前向きな気持ちは消えて、動けない自分に対して後ろ向きな気持ちを抱いてしまう。

そうすると動かなかった後悔と、自分を納得させる為だけに生まれた “謎の言い訳” が残ります。

(なんなら、良い選択をする為に考えてるんじゃなくて、良い言い訳を探しているんじゃない?と思う事も…)

なので、動き出す事はとても大切。

ベターを考えて行動して、その先でまたベターを考える方がきっと良い。

問い続けること

ベターのもう1つの良い点は、思考を続けやすいところ。

ベストは「これだ」と思った(決めた)瞬間に思考がストップしてしまう事がありそうだけど、ベターはあくまでベターなので、「より良い」を問い続けやすい気がします。

ここに関しても「ベターを考え続けなればいけない」といった強迫観念的な話ではなくて、止まる・動かない事がベターなのであれば、無理に考える必要はないと思います。

このあたりは柔軟に。

今の選択がベストか分からなくても、ベターな選択肢で動く。

そして常に問い・探し・考え続けて、またベターを導き出す。

これの繰り返しかなーと。

better に関する好きな言葉

元パタゴニア日本支社長の辻井隆行さんと、マザーハウスの山崎大祐さんがお話されていた動画の中で、辻井さんがイヴォン・シュイナードさん(パタゴニア創業者)の言葉を紹介していました。

“I hope I can be a better person(when I die).”

→ “より良き人間に出来ればなりたい” と言ったニュアンスだそうです。

辻井さんは「日本語にすると凄いチンケになるんですけど…」と仰ってましたけど、、、率直に「良い言葉だなー」と感じました。

とりあえず動く

これまで、あるか分からない「ベスト」を求めて動かなかったことが何度もあります。

それを続けてきた結果が “今” であって、その “今” に納得がいっていないのは、ベターな選択ができていなかったってことだと思うんですよね。

自分自身で絶対に気づいていたはずだけど、こうやってアレコレ考えながら書いてみて、ようやく “やっぱりそうだよなぁ” と。

それを踏まえて、今からでもベター思考で動いていこうと思います。